令和7年 支部長の新年ご挨拶


明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、令和7年の年頭にあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますとコロナ禍からの飛躍の年として、大いに期待をしていましたが、想定外のトラブル等から新車販売はコロナ禍以前の販売実績まで回復するまでには至りませんでした。
今年こそ障害なく、しっかりと新車販売ができる年となることを期待しています。

昨年、米国大統領選挙ではトランプ候補が勝利を収め、今年からトランプ政権がスタートします。
米国内での雇用を守るため、貿易赤字を問題視し、国別、品目別の大幅な関税の上乗せが予想され、自由貿易の転換点となることが懸念されるなか、世界の自動車市場にどのように影響を与えるか世界中が注視するところです。
このことは今後、カーボンニュートラルの行方にも大きな影響を与えると予想されています。ハイブリッド車に長所を持つ日本の自動車メーカーにプラスの結果となるよう願ってやみません。

また、前回の衆議院選挙により、政党間の勢力が大きく様変わりするなか、今年は自動車税制がヤマ場を迎えることが予定されています。
もはや自動車はぜいたく品ではなく、特に地方の居住者にとっては唯一の移動手段と言って良い生活必需品です。
「国内自動車市場の再生」「カーボンニュートラルの実現」「新たなモビリティ社会を踏まえた公平・中立・簡素な税制の実現」を基本的な考え方として、自動車関係団体や行政と一体となって要求実現に向けなお一層努力しなければならないと考えます。

さらに、地元に目を移しますと、自販連山口県支部においては、昨年11月に第2回「やまぐち!新車ディーラーわいわい中古車フェア」を開催いたしました。
昨年を上回る700台以上の展示台数、多数の会員ディーラーのご参加、1万1千人の来客、予算も含め、かつてない規模でのイベント開催となり、成功を収めることができました。
今回は、自販連本部からも高く評価を受けるとともに、全国複数の支部から高い関心を寄せられるようになってきました。これも、各会員ディーラー間の連携がうまくいった結果であり、関係者のご努力に感謝する次第です。
山口県の大幅な人口減少が懸念されるなか、今後も業界が一体となって新車と同様に中古車での市場開拓に取り組めればと思っています。

その他、人材不足、交通安全教育等、諸課題に対応した各種イベント、委員会、研修会の充実を図り、会員の皆様の経営改善やコンプライアンスの確立を支援して参りたいと思います。

最後に、今年はメーカーも含め業界の様々な段階で組織の合従連衡が進捗するのではないかと言われています。
次世代への期待も含め、日本の基幹産業である自動車業界の強化がさらに進み、結果として地域経済にもプラスとなることを願ってやみません。
今年が良き年であり、また、皆様のますますのご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

(一社)日本自動車販売協会連合会山口県支部長 大原 敏之