明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、令和5年の年頭にあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、2月から始まったロシアのウクライナ侵攻は、戦争の悲惨さに加え、安全保障、エネルギー、食料等、世界レベルで貿易秩序を大きく塗り替える状況となり、多くのメーカーや関連企業が種々の制裁を受けるロシアからの撤退を決める等、今後も注視していかざるをえない状況となっています。
次に、三年越しのコロナ禍は、第8波の終息が見えない状況であり、引き続きに国民生活に大きな影響を与えています。
また自動車業界では、世界的な半導体不足をはじめとするサプライチェーンの障害による自動車生産への影響が継続し、2年連続で、かつてない低調な自動車販売実績となりました。
さらに、昨年ヤマ場を迎えた自動車税制は与党の「税制大綱」がまとまり、私たちの努力もあって、エコカー減税や環境性能割、グリーン化特例は当面据え置かれることになりました。
一方、財政当局は自動車関連税制での財源確保を諦めたわけではなく、車体課税等は3年後に結論を持ち越しています。地方にとって、自動車はますます生活必需品の性格を帯びており、自動車に重税を課すべきではないという立場をなお一層堅持する必要があると考えます。
新年を迎えまして、本年、自販連山口県支部が総会での御承認を経て取り組む予定の重点項目について申し上げたいと思います。
まず、県内業界全体のコロナ禍からの本格的なV字回復を目指し、時代に適応した効果的な企画・イベントを実施していきたいと考えています。
次に、本年スタートした自動車検査証電子化に関し、トラブル無きよう諸業務に取組むと共に、会員デイーラー、ユーザー等それぞれの関係者が有益な結果になるよう努力して参ります。
さらに、カーボンニュートラル対応とサポカー普及策については、購入時の補助、インフラの整備、税制をはじめとする支援策が必要と思われることから、関係機関と連携しながら補助制度の維持や創設、インフラの拡充等要請活動を推進して参ります。
その他、人材不足対応、交通安全教育、自動車販売の公正取引等、諸課題に対応した各種イベント、委員会、セミナー、研修会の充実を図り、会員皆様の経営改善やコンプライアンスの確立を支援して参りたいと思います。
最後に、昨年のサッカーワールドカップで日本は大活躍を見せてくれました。限られた環境、限られた資源でも、善処すれば結果を残せることを是非見習っていきたいと感じました。
今年が良き年であり、皆様のますますのご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
(一社)日本自動車販売協会連合会山口県支部長 小川 秀夫