令和6年 支部長の新年ご挨拶

明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、令和6年の年頭にあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、長いコロナ禍もようやく収束の兆しが見え、世の中も以前の日常生活を取り戻してきた1年でした。

新車販売においても、各メーカーの半導体等の部品調達も回復傾向となり、10ヶ月継続して前年超えとなり、明るい兆しが見えてきました。まだ、コロナ禍以前の販売実績までは回復していませんが、更なるメーカーからの安定供給を願ってやみません。

一方、一昨年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻は、安全保障、エネルギー、食料等、世界レベルで貿易秩序の混乱は収まらず、物価上昇によるインフレーションが顕在化し、我が国においても、諸物価の上昇が国民生活に大きく影響を与えた1年でもありました。

今年は、自動車市場の更なる販売回復の期待を込めつつも、物価上昇をはじめ、賃金上昇や国際紛争、米国大統領選挙、自然災害等を含めた景気動向を注意深く見守る年になると思います。

また、自販連山口県支部においては、コロナ禍からのV字回復の起爆剤となるべく、昨年11月に「やまぐち!新車ディーラーわいわい中古車フェア」を開催いたしました。多数の会員ディーラーにご参加頂き、530台以上の展示台数、1万1千人の来客、かつてない規模でのイベント開催となり、成功を収めることができました。これも、会員ディーラー間の連携があってこその結果であり、関係者皆様のご尽力に感謝申し上げます。今後も会員ディーラーが一体となって、中古車市場での販売拡大に取り組んでいければ有難いと考えております。

今年の取り組むべき課題は、まず、カーボンニュートラルへの取り組みで、対外的には電動化をはじめとする省燃費車の普及促進、対内的には、温室効果ガス排出量把握を出発点とする脱炭素社会への協力が挙げられます。

次に、自動車にかかる税の簡素化及び軽減です。自動車は山口県民にとって所得の多寡にかかわらず、必要不可欠な輸送手段です。庶民の足に重税をかける事は、県民生活への悪影響が懸念されるため、自販連本部や関係団体と協調して要望活動を維持・強化して参りたいと思います。

また、車検証の電子化が実施され1年が経過しました。電子化は、地域的特色である書類配送に密接に関わるほか、自販連の業務に変化をもたらす可能性が高いと考えています。会員ディーラー皆様の了解のもと、最善の道を歩んでいきたいと考えます。

そして、昨年開催した「やまぐち!新車ディーラーわいわい中古車フェア」については、バージョンアップの上、本年も継続開催していけるよう、理事会、総会に提案予定です。

その他、交通安全教育、サポカー普及等、諸課題に対応した、各種イベント、委員会、セミナー、研修会の充実を図り、会員皆様の経営やコンプライアンス他の支援をして参りたいと考えます。

最後に、今年が良き年であり、皆様のますますのご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

(一社)日本自動車販売協会連合会山口県支部長 小川 秀夫